当院にはマルチカラー光凝固装置とYAGレーザー手術装置があります。これらの装置を使って以下の疾患の治療をしています。
基本的には治療日は自分で運転しないでの来院となります。
① 糖尿病網膜症のレーザー治療について
糖尿病網膜症とは
糖尿病網膜症は高血糖によって網膜の血管が痛んでつまったり破けて出血する病気です。血糖が高いのが長期間続いたり、血糖の上がり下がりが急なときに変化が起きやすいと言われています。血管は一度痛むと元には戻りません。血管がつまって栄養がいかなくなった部分に悪い血管(新生血管)が発生することもあります。大きな出血があると眼底が見えなくなるので、治療は手術しかなくなります。それを防ぐために栄養がいかなくなった部分や既に新生血管が発生している部分にレーザーをあてて焼き潰していきます。
網膜光凝固(レーザー)治療について
レーザー治療は眼科学会でも推奨されている標準的な治療です。レーザーは進行予防(悪くしない)治療で元に戻す治療ではありません。既に見えない場合は視力が良くなることはありません。レーザーをしても網膜症が進行することもあります。
重症の場合は複数回(片目4-5回 1週間以上間隔をあけながら)レーザーが必要になります。
費用について
レーザーは保険3割負担で片目約45000円(両目なら約90000円)がレーザー初回のときにかかります。その後1年以内なら何回レーザーを追加しても通常の診察費のみとなります。
術後合併症について
麻酔をしながらになりますがレーザーは痛みを伴います。
レーザーによって周辺視野障害(周りの見え方)、夜間視力低下(薄暗いところで見えにくくなる)が起こることがあります。
レーザーによって目にむくみがでて(黄斑浮腫)水が溜まり視力が低下することがあります。長引く場合は他院で目に注射をする治療が勧められることがあります。
② 網膜裂孔・網膜剥離のレーザー治療について
網膜裂孔・網膜剥離とは
何らかの原因(加齢、眼の形状、外傷など)で目のフィルムの役割がある網膜という神経組織に穴があいてしまうと網膜裂孔ができます。そのとき血管も傷つくと眼内に出血が起こり見えにくくなります。出血が引いても穴が塞がるわけではありません。穴が拡大したり、穴の下に目の中の水が入り込んでいったりすると網膜剥離になり、視力の低下や視野障害を起こし手術が必要になります。放置すれば失明に至ることがあります。
網膜光凝固(レーザー)治療について
レーザー治療は眼科学会でも推奨されている標準的な治療です。手術でも穴自体を塞ぐことはできないので、穴の周囲をレーザーして堤防のように囲います。
外来で散瞳薬を点眼し瞳孔を開いて、麻酔をしてから目にコンタクトレンズをはめて、レーザーで穴の周りを焼きます。レーザーの所要時間は15-20分程度です。体や顔が動くと時間がかかります。
レーザーの効果がでるのに通常2-3週間かかります。その間は激しい運動や衝撃が加わる動作は厳禁です。
時間が経過して別の部位に新しい穴ができることもあります。その場合は再度レーザーが必要になることもあります(費用は別途必要になります)。
費用について
レーザーとして網膜剥離を合併している場合は保険3割負担で約45000円、合併していない場合は約30000円がかかります。
術後合併症について
レーザーをしても網膜剥離や進行を100%防げるわけではありません。
麻酔をしながらになりますがレーザーは痛みを伴います。
出血による見えにくさがある場合、レーザーをしたから早く引くということはありません。
③ 網膜細血管瘤のレーザー治療について
網膜血管瘤とは
糖尿病や高血圧によって網膜の血管が痛んで血管の細かい膨らみができます。そこは血管の壁が薄いので破けて出血したり、水分や老廃物が漏れでやすくなります。水や老廃物が溜まると視力が下がったり、ものが歪んで見えたりすることがあります。血糖や血圧高いのが長期間続くと変化が起きやすいと言われています。血管は一度痛むと元には戻りません。
水分や老廃物が漏れ出ている血管瘤にレーザーをあてて焼き潰していきます。上手くいけば漏れがとまり、水や老廃物の溜まりが徐々に減ってきます(ゆっくりです)。
網膜光凝固(レーザー)治療について
レーザー治療は眼科学会でも推奨されている標準的な治療です。レーザーは基本的に進行予防(悪くしない)治療で元に戻す治療ではありません。既に見えない場合は視力が良くなることはありません。
費用について
レーザーは保険3割負担で片目約30,000円がレーザー初回のときにかかります。その後1年以内なら何回レーザーを追加しても通常の診察費のみとなります。
術後合併症について
麻酔をしながらになりますがレーザーは痛みを伴うことがあります。
レーザーによって悪い部分以外にも周囲のいい細胞にも影響がでることがあり、視力低下、視野障害(レーザーをしたところが黒く抜けてみえたりぼやけたりする)が起こることがあります。
レーザーによって目にむくみがでて(黄斑浮腫)水が溜まり視力が低下することがあります。長引く場合は他院で目に注射をする治療が勧められることがあります。
④ 緑内障のレーザー治療について
緑内障とは
何らかの原因(眼圧・眼の形状など)で目の神経が障害されて、見える範囲(視野)が欠けていく病気です。何年もかけてゆっくり進行することが多く、進行すると視力低下、見えなくなってしまうこともあります。元に戻すことはできないので、悪くしない(進行しない)ように治療していきます。治療の1つとして眼圧を下げることがあります。
繊維柱帯形成術(レーザー)治療について
レーザー治療は眼科学会でも推奨されている標準的な治療です。
外来で麻酔をして目にコンタクトレンズをはめて、レーザーで繊維柱帯(茶目の1部)を焼きます。所要時間は10-15分程度です。通常は1回(多くて2回)レーザーをします。
レーザーは眼圧を下げるのが目的です。元に戻す治療ではありません。既に見えない場合は視力や視野が良くなることはありません。
レーザーをしても約10人に3人に無効なことがあります。
1度眼圧が下がっても、しばらくして(数か月〜数年)眼圧が上昇することがあります。
費用について
レーザーは保険3割負担で片目約30000円(両目なら約60000円)がかかります。
術後合併症について
麻酔をしながらになりますがレーザーは痛みを伴います。
レーザーによって一時的な眼圧上昇が起こることがあります。
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野地眼科医院